文士芸術家詳細The artist details

洋画家・俳人

小穴 隆一おあな りゅういち

明治27年(1894)〜昭和41年(1966)

長崎県出身。大正8年頃、田端380番地「新昌閣」に転入。私立開成中学を中退後、太平洋画会研究所で中村不折に師事。同11年、芥川龍之介をモデルにした「白衣」を二科展に出品。その後、小杉放庵を慕って春陽会に出品するようになる。『夜来の花』以降、龍之介作品の装幀を手がけ、終生の友として行動を共にする。龍之介が子供たちに宛てた遺書には「小穴隆一を父と思へ……」とあり、その信頼の深さがうかがえる。俳号一游亭。